「相手のことをいつも思いやっていると、それがだんだん広がってくるのです。集団として心が育つのですね。すると、もっともっと、その人のいいところが見えてきて、それがまた隣の人へ、さらに隣へと伝わり、それがやがて大きなエネルギーとなり、“音”になるのです」指揮者コバケンのことばである。
<https://twitter.com/nomurakn/status/101871910593380352>
小林 研一郎 指揮者
月刊WEDGE 2007年12月号120-121頁
驚くべし、ジブリの鈴木さんもこんなことを言っている。
「いろんな人が集まって一つのものを成功させる最大の秘訣は、自分の立場を忘れることだと思っているんです」
鈴木 敏夫 映画プロデューサー
JAL Skyward 2009年3月号114-115頁
以上はまたまたNPO会員専用データベースLeadership Theory in Practiceからの再引用である。 このデータベースは、リーダーシップの養成に役立つと思われる実践知を集めようという試みである。ともかく法学の片手間にやっているだけだが、「集める→関係づける→ときどきまとめる」作業を続けていけば何か見えてくるかも。
最後はブログからの再引用。関係づけができてきただろうか。
「前原外務大臣は外国人政治献金問題で、「私心を捨てて」辞任した。私心を捨てて公務にあたれ"Obliti Privatorum - Publica Curata"。ラテン語でクロアチアのドゥブロヴニク旧総督府の碑文にある(下の写真参照)。15世紀頃に広まった政治家の「理想」を表す標語らしい。
鳩山邦夫総務大臣とのバトルで有名になった日本郵政の西川善文前社長にリーダーシップで一番重要なことは何かときいたら、迷わず「私心を捨てること」だと答えた。氏は大銀行の頭取を8年間も務め、日本郵政社長としても鳩山大臣が辞任させられたのに自分は踏みとどまった。私心を捨てることは西川流の打たれ強さやしぶとさの源泉であるようだ。
私心を捨てることは信頼されるリーダーの評価基準になるのではないか。たとえば、民主党政権の鳩山由紀夫前首相や菅直人首相は私心を捨てているように見えるだろうか。」
「私心を捨てるということ-Obliti Privatorum」
Nomuraknブログ2011年3月10日木曜日
http://nomurakn.blogspot.com/2011/03/obliti-privatorum.html