2013年9月3日火曜日

REITはなぜ信託ではなく法人なのか

不動産投資のREIT(Real Estate Investment )が増えている。Trustといっても信託ではなく、法人である。日本の証券投資は信託中心なのに、不動産投資は法人なのはなんでやろ。会社法で教えればおもしろいのに。http://s.nikkei.com/1a14r1K
                                
興味深いことに、米国証券取引委員会(SEC)のサイトにもREITとは会社(a company)であると説明されている。信託ではなく法人という法形式をとったおもな理由は、不動産所有の必要性と投資家保護かもしれないが、法人税法にも関係しておもしろそうだ。法律学の基本概念は、会社とはというような本質論を問う説明よりも、経済的必要に迫られた実態から説明するほうが、ずっとおもしろくて、かつ、ためになる。どこかでそんな創造的な法学の授業をやっていないかな。

もちろん、最先端領域法学などという変な講義ではなく、会社法や民法のような基本科目で教えねば。でもきっと基本科目の講義には規制が多いから、「教えたいが授業時間が足りません」というのだろう。本当にそうか。政府による規制と同じように、なんのための規制かを考えないと既得権の保護に終わってしまう。

以下はURL資料集。

不動産投資、国内勢も増額 REITやオフィスビル
2013/9/3 2
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD260MB_S3A900C1EA2000/

J-REITとは?
http://www.toushin.or.jp/reit/about/what/

審議会資料
投資信託・投資法人法制の現状
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/toushi/siryou/20120307/03.pdf

根拠法
投資信託及び投資法人に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO198.html

米国証券取引委員会(SEC)のサイトによる説明
Real Estate Investment Trusts (REITs)
http://www.sec.gov/answers/reits.htm

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