Ⅰ. ワークショップの流れ
つぎの【スライド1】のように、①共同化→②表出化→③結合化→④内面化と進む。今回は結合化のアイディア共有(チーム発表)を見学した。ここでは、②のアイディア創出の場面までをお見せする。
なお、以下の2枚のスライドは木川田一榮教授が講義のために作成されたものであり、このブログとグローバルリーダーシッププログラムのホームページへの転載許可を受けている。
【スライド1】 Kazワークショップの流れ
Ⅱ. 講義の心得十ヶ条より
【スライド2】
【写真1】は【スライド2】の第二条「授業への参画意識を高める(Vayage Quiz)」の風景である。クイズの問題は、「知人を何人たどれば米国大統領Barack Obamaにたどりつくことができるか」である。
【写真1】 世界は今:Vayage Quiz !!!
クイズの答えは2人。【写真2】は木川田→ゼロックス元CEOのAnne Mulcahy→そしてオバマ大統領を示している。
【写真2】木川田、Anne Mulcahy、Obama
Anne Mulcahyから創造的グローバル企業のヒアリングの話となる。これは【スライド2】第九条「実際のエピソードを物語る」。
創造的グローバル企業のヒアリングにおいて木川田教授がもっともよく耳にしたキーワードは何か?。答えはInnovationとCollaborationである。ここでワークショップの第1のテーマが紹介される。
InnovationとCollaborationを引き起こすためのリーダーシップの重要要件とは何か?
このテーマは、ワークショップの第2のテーマ、「個」として世界を観るにつながる。参加者は、①私たちを取り巻く環境の課題認識とは何か(現在・10年後)を前提に、②求められるリーダーシップの要件とは何か?を考えることを求められる。
【写真3】 参加者がブレーンストーミングを行っている間に、教員に対する説明が行われた。
【写真3】の右上には第2のテーマのスライドが映っている。
【写真4】 教員らの背景ではブレーンストーミングが続いている。
【写真5】 求められるリーダーシップとは何か。アイディアの創出が続く。
Ⅲ.木川田式ワークショップ型授業は学生のよいところを引き出す
ワークショップは、【スライド1】のチーム発表によるアイディア共有まで進んだ。参加者がチームのアイディアをまとめるの時間は20分程度と短かったが、どのチームも①私たちを取り巻く環境の課題認識に基づいた②リーダーシップの要件をしっかり述べていた。また、プレゼンテーションにも創意工夫がされており、活発でわかりやすく好感が持てた。
授業の目標で述べられたように、木川田式ワークショップは、学生の主体性を引き出す効果があると思った。「最近の学生」は主体性がないのではなく、主体性が表に出ていないだけなのである。
Twitterに大学対抗交渉コンペティションでみる元気な若者像を紹介したが、ここでも同じことが言えそうである。
最近の若者は元気がないとか主体性がないとかいう企業人や教員が多いが、実は自分の姿の反射を若者に見ているだけなのではないだろうか。
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