2013年5月13日月曜日

私立探偵っておかしくない?


研究会の内容と関係ないことでへーそうなんだと思ったこと。私立探偵。公立の探偵っている?原語はprivate detective。私立刑事なのだ。米国では州から逮捕権を与えられたprivate police私立警官もいる。反対に、18世紀のロンドンには組織化された警察はなかった。
https://twitter.com/nomurakn/status/63857963156246528


「いつも当然と思っているものがよく考えるとおかしいことがある」という趣旨で2年前にツイートしたのだが、どこの研究会で気がついたのか忘れてしまった。この日の午後は第15回リーダーシップ教育研究会に参加したことになっているのだが。ちなみに「探偵」というのは法律用語になっている[1]

18世紀のロンドンには組織化された警察はなかったという話は、P. S. Atiyah, The Rise and Fall of Freedom of Contract,(Oxford,1979)で読んだ[2]。大学院のスクーリングである。そこで、私立警官かガードマン(法律用語は、警備業者・警備員[3])が警察機能を担ったと知って、警察というのはお上のものという意識は絶対的なものではないことに気がついたのであった。


[1] 探偵業の業務の適正化に関する法律(平成十八年六月八日法律第六十号)。
[2] 要約は、次を参照。矢崎 光圀  監修「イギリス契約法史の一潮流--アティアの近著に依拠して-3-」阪大法学127237238頁参照。ネットでは引用しかみられないのが残念。http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I2549296-00?ar=4e1f
[3] 警備業法(昭和四十七年七月五日法律第百十七号)。

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