2013年8月30日金曜日

ベンチャーと難民支援から見ると 多様な価値を認める教育が大切

2人のカリスマが教育に価値観の多様性を求められている。ベンチャーの南部さんはチャレンジする若者を育てたい。http://goo.gl/ve4QMp.国際支援の緒方さんは、リーダーシップを持った日本にしたい。http://goo.gl/0EOow6.多様性はお飾りではない。

緒方さんの記事が昨日の日経にあったので、出典をウェブ版のURLgoo.glで短縮してツイートした。今日クリックしてみたら、今日の朝刊が表示されてしまう。短縮のやり方を間違ったのか。というわけで、南部発言と共に、もとのURLと引用をnomuraknブログに掲載することにした。

出典
南部靖之「夢の羅針盤①」『教育人会議』201301 p2426フロムページ

「・・・正しい教育だと思ってひとつのものさしだけで教育をしていると、みんながお互いの才能を認められず、最後は国家が失速する。算数で100点取るのも、100m競争でl番になるのも同じ価値があるのにです。だから価値観の多様性を教えるべき。競争は大切だがそれは自分との戦い。勉強やスポーツ、音楽やアートの中では競争は必要ですが価値観の多様性も教えなければいけません。」
「消費税や原発などの社会問題も、本当はお互いを認め合うべきですが、いまはけなし合うことばかり。それは教育が原因でしょう。すべてが点数競争で勝ち抜くから、そのゆがみが世の中をすさんだものにしているんです。・・中略・・。利益や数字だけで評価され、本質を見抜く力を見失っています。・・中略・・原子力発電所の問題でも、止めるとお金が動かない、利益にならないという判断や理論ばかり。経済界に聞いたら約9割は原発再開に賛成だそうです。これは本質を見ずに、数字だけを見ているからです。命をおびやかすものなのに、正しいといわれている。・・中略・・。そんな難しい問題だからこそ、総理大臣が迷って最後に再開の判断をくだされた。しかしその根拠は単なる数字です。正しいのですが、怖い結論だと思います。法律などの「正しさ」というのは時代とともに変わるが正義は変わりません。だから僕がいつも言うのは「流行に流されず、風評に惑わされず、定説に屈せず、権力に服さず」ということ。いくら議論しても、本質を見抜く教育が大切! いまは小・中・高、そして大学もすべては点数という評価基準のものさしでやっている以上、問題は起こりますよ。」25


辛言直言 緒方貞子 「多様な価値 理解広げよ」
日経 2013829日【朝刊】27
日経Web記事
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO59031670Y3A820C1TCQ000/


 「英語は国際語かもしれないが、それができればいいという話ではない。アジアの国も含めてやはり国が進歩してくると、多様性が必要になってくる。画一的な教育を受けて、画一的にものを考えるのではなく、多様な価値が理解でき、多様な対応ができる人が日本にも必要だ」・・中略・・
 「国際化と多様化がやや混同されている面がある。本当に必要なのは、いろんな価値を比較習得していく人材が日本の中で育っていくことだ。それは国文や漢文の分野でだっていい。多様性が出てこないと本当の意味で近代国家とは言えない」・・中略・・
 「私は国連難民高等弁務官をしていたころ、随分旧ソ連の国を訪れた。そこで旧ソ連の教育の仕方は画一的で、日本に似ていると強く感じた。画一的な教育はある程度のレベルまでみんなを引き上げるが、本当に強い国、リーダーシップを持った国になるには画一的ではだめだ」・・中略・・

「講義だけで終わりではなく、ゼミなどできめ細かい指導が欠かせない。米国の大学院に留学していたときは、ほんとうにたくさんのペーパーを書かされた。必要なら米国のように学生の教育指導にあたるティーチング・アシスタントを増やした方がいい。学生が論文もかかないで講義だけ聴いて卒業していくのは楽過ぎる気がする。」引用終わり。

2013年8月29日木曜日

Magneticとcharismatic

 いつもカリスマという言葉を忘れる。何やったかなとリーダーシップの本までめくって考えてもアルツ。確かマグネティックと同じ意味やったと思って引いてみるとあたり。類語にちゃんとcharismaticと出ていたので、思い出す。辞書の定義も用例もほとんど同じだと発見。ブログにメモしよ。
posted at 22:57:17

Merriam-webster onlinemagneticをひいてみる。形容詞とあって、「人を引きつける神秘的な、マジカルな力を持つこと」と説明している。Charismaticをみると、まったく同じ説明である。例文の文章は違うものの、どちらもカルトのリーダーを主語にしている。メリアム・ウェブスターの編纂者は、リーダーというものを不思議な魅力の持ち主と結びつけているのかもしれない。

カリスマという言葉を、ベンチャー界のカリスマ、難民支援のカリスマとツイートしたかったのだが、えらい寄り道をしてしまった。


以下は、 Merriam-webster onlineからの引用。
magnetic adjective

having an often mysterious or magical power to attract
Synonyms alluring, appealing, attractive, bewitching, captivating, charismatic, charming, elfin, enchanting, engaging, entrancing, fetching, glamorous (also glamourous), luring, magnetic, seductive

charismatic adjective
having an often mysterious or magical power to attract
Synonyms alluring, appealing, attractive, bewitching, captivating, charismatic, charming, elfin, enchanting, engaging, entrancing, fetching, glamorous (also glamourous), luring, magnetic, seductive

magnetism noun
the power of irresistible attraction
Synonyms allure, animal magnetism, appeal, attractiveness, captivation, charisma, duende, enchantment, fascination, force field, glamour (also glamor), magic, magnetism, oomph, pizzazz (or pizazz), seductiveness, witchery

charisma noun
the power of irresistible attraction
Synonyms allure, animal magnetism, appeal, attractiveness, captivation, charisma, duende, enchantment, fascination, force field, glamour (also glamor), magic, magnetism, oomph, pizzazz (or pizazz), seductiveness, witchery

merriam-webster online

http://www.merriam-webster.com/

2013年8月18日日曜日

相手の言い分を聴く練習 議会で覆面は許されるか

17日に梅田のナレッジサロンで開催された大澤先生のワークショップ。相手の言い分を聴いてポイントを捕まえる練習が参考になった。議会での覆面着用賛成派と反対派が、お互いに相手の言い分の理解度を試す方法だ。 問い直そう「議会の品位」土本匡孝 mainichi.jp/opinion/news/2

やり方
Ⅰ 毎日新聞の土本匡孝氏の議事を読んで、覆面賛成派と反対派の2チームに別れて、それぞれの主張を理由づける論点を5つ拾い出し、各チームでホワイトボードに書き出す。

Ⅱ.賛成派と反対派で簡単なディベートをする。

Ⅲ.賛成派と反対派がお互いに相手方の言い分を理解できているかを、つぎのような方法で確認する。
1.覆面着用賛成派Xさんの言い分「abcdという理由で着用を認めるべきです。」
2.反対派Yさん「なるほど、Xさんはabcだからという理由で着用に賛成されるわけですね。」
3.賛成派Xさん「うーん、ちょっと違うかも。」
4.反対派Yさん「そうですか。ではXさんはabcdという理由で着用を認めるべきだというお考えなのですね。」
5. 賛成派Xさん「そのとおりです。」

Ⅳ.一通り終わるとつぎは対派の言い分について行なう。

Ⅴ.2つのチームからそれぞれ同数の中立のファシリテーターを選び、ファシリテーターが前に着席したところで、2つのチームの賛成と反対の立場を逆にする。

Ⅵ.ファシリテーターが双方の議論をかみ合わせる。何が問題か。解決策は何か。それぞれの立場が折り合える点はないか。

→新しいアイディアを生み出すことはできるか。


                      一場面



----参考資料
記者の目:問い直そう「議会の品位」=土本匡孝
毎日新聞 20130423日 0038
 議会の品位とは何か。2月の大分市議選で初当選した全国3人目の覆面レスラー議員、スカルリーパー・エイジ市議(44)=無所属=が、覆面着用での議場入りを「品位に欠ける」として拒否された異常事態を、3月まで勤務した大分支局で取材した。エイジ市議は「投票してくれた2828人の意思を無視している」と議場ドア前に立って抗議したが、会派代表者会議、本会議と2度の「NO」決議を受けて3月19日、「議員の仕事がしたい。大人の対応をする」と、覆面を脱いで議場入りした。全国的に政治不信が叫ばれて久しい。一連の騒動が有権者にとって議会をチェックし、「品位」を問い直すきっかけになればと願う。・・・以下略