2012年10月13日土曜日

韓国からみた中華と日本と第三者(かどうかに注意が必要)の意見の交錯

韓国紙に注目。尖閣をみても中華民族主義は手が付けられないが日本の極右も民族主義をあおる。イアンブレーマーは日本は米国の必要不可欠の同盟国になるべきだが韓国はなれない、地政学的な影響力が日本より小さいからという。なのに韓国の大統領選候補は外交戦略を語らない。日経20121013

韓国 毎日経済新聞(20121011)、日経20121013より
「中国はイデオロギーで団結を保つのが難しくなり、民族主義で統合しようとしている。日本の尖閣諸島支配を妨げようとするさまを見ても、「中華民族主義」は手が付けられない。日本の極右勢力も民族主義をあおっている。」「リスク管理の専門家で米ユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏は9月初旬、英フィナンシャル・タイムズ紙への寄稿で「日本は米国の必要不可欠な同盟国になるべきだ」と強調した[1]。韓国は(そのような存在に)なれないという。地政学的な影響力が、日本よりはるかに小さいからだそうだ。」「中国で民族主義が噴き出し、さらに日本が右傾化すれば、アジアが団結する道は閉ざされる。経済を統合して戦火を防ぐという欧州モデルも、今や夢のような話だ。我々は米中日のいずれからも遠い、孤独な存在になるかもしれない。それなのに韓国の大統領選候補たちは、外交戦略に一言も触れようとしない。」

日本が米国の必要不可欠な同盟国になるべきだというイアン・ブレマー氏の意見の該当部分は次の通り[2]
“The US has performed a “pivot” to the continent but it also needs a new special relationship for the new world order. Japan should be that indispensable ally.”
“No other nation comes close. It is in vogue to talk about South Korea as the new Japan, with Hyundai supplanting Toyota and Samsung surpassing Sony. But Seoul can’t be Washington’s indispensable ally in Asia. South Korea is much more exposed to China and, despite its commercial success, has only a fraction of Tokyo’s geopolitical heft.”
“Ten years ago, the US asked toomuch and Tokyo delivered too little; now, with a rising China as the impetus, it is time to seal the special relationship that both the US and Japan need.”

ブレマー氏に反論して「日本は未だ信頼できる同盟国にはなれない」というレーマン氏の投書がある。Dr Jean-Pierre Lehmann, “Japan’s not ready to be a reliable ally.”[3] レーマン氏はビクター・ファン(Victor K. Fung)氏が代表をつとめるファン・グローバルインスティテュートの上級研究員でもある[4]。ビクター・ファン氏は香港に拠点を置く持株会社[5]が支配するファン・グループの代表者でもある[6]




[1] Ian Bremmer and David Gordon,Japan must be the new indispensable ally for the US in Asia”, Opinion, http://www.ft.com at September 9, 2012 8:48 pm.
[2] See ibid.
[3] Letters, http://www.ft.com at September 12, 2012 3:45 am.
[5] 香港に拠点を置く非上場の馮氏控股(Fung Holdings) (1937) Limited は、Fungグループ企業の大株主である。http://www.funggroup.com/jp/businesses/.

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