2012年10月18日木曜日

若手のホープ橋本佳奈さんによるファシリテーターの心掛け


若手のホープ橋本佳奈さんが、後輩達のために「ファシリテーターの心掛け」を綴ってくれました。ファシリテーションの舞台は、大阪大学で20122学期に開講された「アジアにおける授業戦略とリーダーシップ」です。橋本さんは、初回から2回目までファシリテーターをつとめてくれました。授業は240分から410分までの90分で、企業のトップをゲストスピーカーにお招きして40分ご講話をお願いし、そのあとで学生達がスピーカーに質問したりディスカッションしたりしています。この授業は、学生によるグローバルリーダーシップ運営委員会が運営しています。

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ファシリテーターの心掛け

By 橋本佳奈(はしもとかな)
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1)質問コーナーのときはフロア全体をみる
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前に立てばわかりますが、つい前方で挙手している人ばかりに目がいってしまいます。
これでは不公平ですし、前方だけが盛り上がってしまうのも残念です。
なので、私は真ん中や後方で手を挙げている人がいれば必ず指名しようと心掛けています。
また、傾向として男性が発言しがちですので、女性が挙手していれば当てるようにしています。

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2)時間を気にする
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スピーカーのサービス精神が旺盛なあまり、プレゼンが長引きそうな場合は腕時計を見るなどして時間を気にしている様子をスピーカーにアピールすることもあります。
また、いつも16:00前後くらいに質問コーナーを終了することを目標にしています。
15:50
を過ぎたあたりから「そろそろ最後の一問です」と予告、スピーカーの話す量によりますが、15:56を過ぎていれば、潔く切り上げるようにしています。

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3)自分で質問を考えておく
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1回、第2回は大丈夫でしたが、質問コーナーで質問が出ないことは多々あります。
そのときはフロアをあおります。「プレゼンでは伺えなかった学生時代のお話や、最近の関心事についてでもお答えいただけると思いますよー」などなど。
沈黙がないよう15秒くらいは我慢強くあおりますが、それでも出ないときは、「ではでしゃばってしまいますが私からひとつ」なんて、ファシリテータから質問できるよう、プレゼン中に質問をいくつか用意するようにしています。

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4)誰よりも良いオーディエンスになる!
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スピーチの後、なんとなく拍手するのかしないのかよくわからない雰囲気になることってありますよね?
そんなことにならぬよう、また、ゲストへの感謝をちょっとでも多く表したいので、私はファシリテータのときは率先して拍手しようと心掛けています。
ファシリテータが拍手をすれば、もしくはあおれば、みんな絶対拍手します。
また締めの時や、質問コーナーで沈黙が生じたときなんかに何かしら気の利いた一言が言えるようプレゼンでのキーワードや心に残った言葉は書き留めるようにしています。

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以上

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