2011年7月25日月曜日

想定できなかったといえばまた危機は起こる

この危機は回避できた。人間の作為、不作為と誤った判断の結果なのだ。「最大の悲劇は、この危機の到来を誰も予測できず、従ってなにもできなかったという常套句を受け入れてしまうことだ。これを受け入れたなら、それはまた起こるだろう。」米国金融危機究明委員会『金融危機の原因報告書』より。
http://twitter.com/#!/nomurakn/status/89977520199434240

ここで想定できなかったといわれているのは、東日本大震災での福島第1原発事故のことではない。20089月のリーマン・ブラザーズの破綻が引き金となって起こった、世界的な金融危機のことである。合衆国の金融危機究明委員会による『金融危機の原因報告書』がいうように、だれも想定できなかったということを認めたら、また危機は起こるのである。

この報告書の原題は、The Financial Crisis Inquiry Commission, The Financial Crisis Inquiry Report (2011)であり、つぎのURLからダウンロードできる。
http://fcic.law.stanford.edu/report

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