2012年6月6日水曜日

天変地異と宇宙線の影響?


樹齢1900年の屋久杉の年輪で宇宙線により生成される炭素14の量が西暦774-775年の1年間だけ平常時の20倍だった。 http://t.asahi.com/6sls 775年は、度重なる飢饉、蝦夷の反乱、鼠増殖、地震、白い虹が天にかかった、日照り、雹、長雨、日蝕、地震と大変だった。

この記事の引用を下に記すが、以上は直木 孝次郎他訳『続日本紀〈4〉』 (東洋文庫、1992年)49-58頁を調べた結果だ。

名古屋大の増田公明准教授らの「研究チームは、過去に伐採された樹齢1900年の屋久杉の年輪に刻まれた宇宙線の影響を解析。宇宙線の影響で生成される特殊な炭素(炭素14)の量を調べたところ、西暦774~775年の1年間だけ、平常時の20倍に急増していた。
 短期間にこれほどの変化をもたらす宇宙の現象としては、星が一生を終える「超新星爆発」が地球の近くであったか、太陽で「スーパーフレア」があったか、いずれかの可能性が考えられるという。」
柴田一成・京都大付属天文台教授は「今回の研究をきっかけに、過去の記録を探す研究が活発になることを期待する」と話した。」(鈴木彩子)
www.asahi.com/science/update/0604/NGY201206030033.html

2012年6月3日日曜日

中世の世界観と近代の神がかり


末木先生は、中世の人達が見ていた世界は近代以降とまったく違っており、神仏とともにあり、夢に現れる神仏の実在を疑わなかったという。確かに親鸞もそうだったが、明治期でも出口ナオの神がかりが綾部近郊の庶民の信仰を集めて大本教に発展している。世界観を中央の歴史で語るのは危うい。→ブログ

同じ時代であっても中央と辺境の世界観は異なるのだ。周到な末木先生らしくないと思った。大本教(明治25年(1892))も天理教(天保9年(1838))もそれぞれ丹波国綾部(京都府)、大和国山辺(奈良県)という辺境で、神がかりの女性とそれを信じる庶民から広まったのである[1]。

「中世の人達が見ていた世界は、近代以降とまったく違っていたのです。そこでは、神仏とともにあるのが当たり前であり、夢に現れる神仏が現実より実在的でないとは、誰も思っていませんでした。」
末木文美士(すえきふみひこ)『日本仏教の可能性―現代思想としての冒険―』(新潮文庫、2011)217頁

2012年4月8日日曜日

アジア連携アカデミア構想


遅ればせながら記録します。理由は後記。

2月に予定されているゼミ生のプレゼン大会の広報のために、彼らのパワポから共通点を抜き出してみた。アジア連携アカデミア構想(仮称) ビジョン 農業や芸術などの「行為」を通してアジアの未来のためにアジアの若者達との絆を強化する。

アジア連携のための人材養成の条件をhttp://twilog.org/nomurakn/date-120408でメモしていたら、「アジア連携アカデミア構想」http://twilog.org/nomurakn/date-120408をブログにアップしていないかもと思った(記憶力ゼロ)。もう少しまとまってからと思っていたからだ。拙速が大事。

アジア連携アカデミア構想(Project Academy for Asian Unity)
ビジョン 農業や芸術などの「行為」を通してアジアの未来のためにアジアの若者達との絆を強化する。 Our Vision: Enhance and promote unity of Asian students for the future of Asia and Pacific regions through common work and activities centered on agriculture and art. 

アカデミアの語:連合大学院とかとすると文科省の用語とかぶる。アカデミーとすると予備校みたい。アカデミアというとプラトンみたいでかっこいい。最初はサマースクールでよいと思うが、風呂敷は大きく。英語はAcademy でよいか。

共通意識や連携の訳
sol·i·dar·i·ty  /sɑ:ləderəti/ noun
: unity (as of a group or class) that produces or is based on community of interests, objectives, and standards
http://www.merriam-webster.com/dictionary/

a feeling of unity between people who have the same interests, goals, etc. 
▪ national solidarity ▪ The vote was a show of solidarity.
http://www.learnersdictionary.com/

若者にあたるよい英語がないので、student: learner or one who studiesという英語にした。

インドにこんなブログがあった。

2012年3月25日日曜日

蓮行「演劇ワークショップ」2012メモ


蓮行氏[1]による演劇ワークショップがNPO法人グローバルリーダーシップアソシエーション(GLEA)[2]による「コミュニケーション力ワークショップ」として開催された。時は2012年 1月 28日 (土)、場所は大阪梅田。
 以下は観察者の自分のためのメモである。今後の共同研究によって補足・修正していきたい[0326更新]。昨年の演劇ワークショップの概要は次の記事を参照。


[1]  http://www.eisei.info/rengyou.html .
[2] http://www.npo-glea.org/glea/.


当日配布された「蓮行流 演劇ワークショップ術プリント」にメモを書き込んでいる。□のあとの見出しは蓮行氏のものである。ファイルを提供していただいた蓮行氏に感謝。

Disclaimer 蓮行氏はプリント通りに講義をされたわけではなく劇をやってみる合間に説明されたので、見出しとメモが一致していない部分がある。また、ワークショップのノウハウを守るために、ワークショップの中で参加者に明らかにされた情報の一部は開示していない(単に記憶がないとかメモが間に合わなかったいう理由もあるが…)。蓮行流演劇ワークショップの全貌を知りたい方は、ぜひ実際に参加してみてほしい。平田オリザ氏との共著、『コミュニケーション力を引き出す~演劇ワークショップのすすめ』(PHP新書、2009年)も参考になる。



Nomurakn on「蓮行流 演劇ワークショップ術プリント」


□不親切グラフ(生産者と消費者)


教え方の親切度があがるほど、学習の達成度がさがる。



□ワークショップ(WS)とは?

“[A]class or series of classes in which a small group of people learn the methods and skills used in doing something 
▪ a photography/music workshop”
Merriam-Webster's Learner's Dictionary http://www.learnersdictionary.com/search/workshop

どっぷりつかると当たり前になる。
双方向、体験・参加型
演劇と民主主義/シアターゲーム
ゲーム:意図を知らさない。考える前に。


□@@情報

@@のところに何が入るか。
…解答は、実際のWSか、蓮行前掲書『コミュニケーション力を引き出す』を参照のこと。



負荷。自分を含めた関係性を俯瞰する必要がある。


□モジュール


声の大きさ、変化、パラダイムシフト


 □発声練習


  □バイパス効果

直接だと負荷がかかるので、ゲームでバイバス。音や視角に集中しているうちに、仲良くなれる。プロセスが楽しい。
→←文科省、指導要領。大学入試のための一点突破のための教育。解は1つ。
→←コミュニケーションには解がない。
学習の「ねらい」はもうけない。ねらいは必要条件に過ぎない。他の点の気付きもあってよい。
コミュニケーション=個人<環境 →コミュニケーション環境

□インプット>アウトプット
情報。どう言われたいか。相手の情報をどう引き出すか。瞬時にヒントを得て。

□メタ視点
鳥瞰、俯瞰。楽屋おち。[比較:ハイフェッツ:バルコニーにのぼる]お客目線。
客席から情報を得る。老人、子供が多いと上演時間が長くなる。[比較:ハイフェッツ:音楽とリーダーシップの類推。音楽家-聴衆/リーダー-フォロアー:聴衆は傍観者ではなく、音楽家に影響を与える。]


□ピント調整&共有能力


□共同注意


□コミュニケーション環境

しゃべれないのに盛り上げる。

□単純科学主義、単一目的主義、十分条件主義の諸問題

告白タイムから「泡沫裁判」へ[ワークショップでは参加者の告白に基づき、「トイレ逆流事件」が審理された]:多様な意見を集約(共通のゴールから逆算)してアウトプットする練習。(→単一目的主義ではダメ)
エリート高校生はこのような練習をしているらしい。エリートだけが教育を受けているのは問題。対策→演劇を作る。ゴールは決定。合意形成。

今後の夢:「泡沫裁判」の発展型として、立法過程を劇化できないか。法を合意して作っていく。





広報用パンフレット(表裏)



2012年3月18日日曜日

欧州大学院60年-アジア大学院?も必要


ベルギーの欧州大学院、設立60年でEU首脳級を輩出しているらしい(日経120318)。中国から3人在籍しているが日本人はいない。大戦の戦禍を繰り返さないという設立の決意はアジアでも共有すべきだ。FTAやTPP締結や留学生を増したりするだけではなく、共通の人材養成の場が必要だ。

せっかくのよい記事なのに、Web版日経無料版には共有するシステムがないのかな。日本語の障壁さえなければ、こんなに閉じていると欧米のマスメディアに淘汰されてしまうだろう。

「欧州大学院大学(カレッジ・オブ・ヨーロッパ)が欧州連合(EU)加盟国の首脳級を相次ぎ輩出している。50カ国超の国から集まった学生が10カ月間、勉学や生活を共にする。卒業生の多くは政治家、EU官僚、弁護士として活躍する。異なる国同士の相互理解を深め欧州の平和の礎をつくる――。そんな理念を掲げて設立から60年余り。欧州のエリート養成校は収穫期を迎えつつある。」

「学生らはEU加盟27カ国の出身だけではない。出身国は計56カ国。日本人はいないが、中国からは3人が在籍している。トルコ財務省を休職して門をたたいたアラゴン・ウントマーツさん(32)は「トルコは欧州の一部。ここで学んだことは母国に帰っても必ず役立つ」。」

「大学は49年に「大戦の惨禍を繰り返さない」という決意の下でチャーチル英首相、デガスペリ伊首相らの指導で設立された。いまや卒業生は1万人超。大学で育まれる欧州人としての連帯の精神や人脈は危機を乗り越える一助になるだろう。」

欧州エリート養成、収穫期
欧州大学院大設立60年、EU首脳級輩出
2012/3/18付日本経済新聞 朝刊

2012年3月14日水曜日

負けないあきらめない庶民の力

西川さんのリーダーシップの特長は、負けない、あきらめないというものだった。これは3月11日の大災害に際する庶民の力でもある。オバマ大統領はfortitudeとかresilience and determinationと讃えているが、日本の政府にも庶民の力が生かされればよいのに。2012年3月14日


The White House
Office of the Press Secretary
For Immediate Release
March 09, 2012
Statement by the President on the One Year Anniversary of 3/11 in Japan
As we mark one year since the catastrophic earthquake, tsunami, and nuclear disasters in Japan, Michelle and I join all Americans in honoring the memory of the 19,000 victims lost or missing.  We continue to be inspired by the Japanese people, who faced unimaginable loss with extraordinary fortitude.  Their resilience and determination to rebuild stronger than before is an example for us all.
…………………
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2012/03/09/statement-president-one-year-anniversary-311-japan

2012年3月4日日曜日

三年寝たろう


NHKのRADIO JAPANで三年寝たろうがおもしろかったという投書が紹介されていた。理由を知りたい。目覚めてから村に貢献したのは日本昔ばなしと同じだ。後者には実は怠け者ではなかったという解釈が多いが合理化し過ぎかも。いつかどこかで誰かの役にたっていれば「これでよいのだ」。2012年3月4日

NHKワールド ラジオは海外向けに制作・放送されているが、Friends around the world(by Kay Fujimoto Mick Corliss)は日本国内でも聴ける(日曜 14:10-14:30)。三年寝たろうは番組中のつぎの企画で紹介されていた。

Once Upon a Time in Japan : Sleepyhead Taro, The man who Slept for Three Years

英語版では、目覚めて灌漑に成功したあと、” Taro worked hard, too, and lived happily ever after together with everyone else.”と改心してしまっている。残念。1975年2月18日(昭和50年02月18日)に放送されていた日本昔ばなしでは寝たろうはまた寝てしまうのだが、こちらの方が人間らしい。でも最後に説教じみた解釈が示されている。

「寝太郎はただ寝ていたのでなく、どうすれば村が助かるかをずっと考えていたのだった。」
まんが日本昔ばなし データベース

日本昔ばなしの作画と演出は樋口雅一となっているが、出典は「表記なし」。1967年に次の絵本が出ているから、これが原作かもしれない。

大川 悦生、 渡辺 三郎『三ねんねたろう  むかしむかし絵本』
おおかわ えっせいぶん  わたなべ さぶろうえ 
出版:ポプラ社1967.6
サイズ    ISBN     4-591-00381-7   
27cm / 1冊